公務員試験の「経済学」
数学が要求される事実に、困惑している方が多いんじゃないでしょうか???
特に文系出身の方にとって、数学は大!天!敵!!
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「数学苦手だから、経済学捨てる!!」
「数学ができない、、経済学も解けないのかな・・・T^T」
「勉強するの大変そうだから、そもそも公務員諦めようかな・・・」
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「数学」と聞くだけで、白旗を上げてしまってはいないでしょうか???
でも、ちょっとだけお待ちください!!!!
まだ捨てたり、諦めるのは早いですよ??
私自身、経済学を専門に大学院(修士)に行き、公務員試験の筆記試験(地方上級、市役所)を通過したりと、経済学に長く触れ、多くの問題を解いてきました!
その経験から言わせてもらうと、公務員試験の「経済学」は、
受験や大学レベルなどの
難しい数学は必要ない!
中学数学が大半で、
高校以上の内容はほんの一部!
となります!
(あ、研究者が使うような経済学は、そうもいかないです💦)
本記事を通して、公務員試験の「経済学」が
出題数も多く
(後半で紹介しています)、
要求される数学レベルも
高くないため、
実はお得!?
であることを、知ってもらいたいです!
そして、一人でも多くの方に、経済学の学習にチャレンジして欲しいと考えています!
これまで、「数学」と聞くだけで、目を背けてきてはいないでしょうか??
(まあ、数学は嫌ですよね😅 でも、やってみたら意外と・・・なんです!笑)
「数学」の響きだけで経済学を捨てるのは、まだ早いですよ😏
まずは経済学に必要な数学を知ることで、
ぜひ、公務員試験の「経済学」にチャレンジする第1歩としていただければと思います!
公務員試験の経済学ってどんな科目?
早速、必要な数学の解説・・・の前に、
公務員試験に登場する経済学について、知っておきましょう!!
分野
公務員試験の経済学分野は、(私個人の考えでは)大きく次の3つです!!
①ミクロ経済学
②マクロ経済学
③財政学
(重要なやつは太字にしておきました😏)
①ミクロ経済学
消費者や企業などの個人の活動に焦点を当てて、取引される商品の価格や生産量を分析します。
〈消費者〉
自分の満足度を高めるためは、何個商品を買えばいいのか
〈企業〉
自社の利益が最大にするには、商品をどれだけ作り、いくらで売ればいいのか
(ただし、価格は設定できる時とできない時がある)
共通して言えるのは、どちらも満足度・利益を最大化することを目的としており、(経済学では、合理的と言われます)数式を用いて、最大化を求めていきます!
説明見てもよくわかんねーなとなった場合は、
「1人や1つの会社などの、個人の活動について分析する」
と押さえてください!
②マクロ経済学
一国経済全体に着目し、経済活動の分析を行います。
ニュースなどでよく聞く単語が登場するので、馴染み深い人が多いかも!?
(「GDP」「円安・円高」「金融緩和」などなど)
ミクロ経済学と同じく、何となく理解したい場合は、
「国などの人や会社が集まった集合について分析する」
と押さえてください!
ミクロが1つに対し、マクロは複数です!
(micro ⇄ macro)
③財政学
文字通り、国や地方公共団体の財政について、予算や税制などを通して分析を行います。
財政学の特徴は、次の通りです!
1 ミクロ経済学、マクロ経済学と重なる部分が多い。
2 最新の情報も必要とされる(暗記ゲーの側面あり)
(財政学のイメージ)
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・ミクロ+マクロより、財政学の学ぶ部分は少ない。(円が小さい)
・財政学の大部分は、ミクロ・マクロと内容が重なっている(図の黄色の部分)
・残りは、時事関連の問題(予算の傾向や財政状況など)
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そのため、ミクロ経済学・マクロ経済学がしっかりできていれば、時事情報を暗記するだけで取れちゃう分野となります!
(お得じゃないですか??笑)
他にも、関連科目として
「経営学」「経済事情」「経済政策」「会計学」
などがありますが、これらの科目は選択科目や、そもそも受験科目に無いことが多いです。
そのため、経済学の主要科目は、
・ミクロ経済学
(1人や1つの会社などの、個人の活動について分析する)
・マクロ経済学
(国などの人や会社が集まった集合について分析する)
・財政学
(国や地方公共団体の財政について分析する)
の3つとなります!
特に、ミクロ経済学とマクロ経済学が柱であり、試験問題に占める割合も大きくなっています。
出題数
地方上級と国家一般職における経済学の出題数は、次の通りとなります。
○地方上級
40問中14問(35%)
・ミクロ経済学+マクロ経済学 9問(23%)
・財政学 3問(8%)
・その他 3問(8%)
○国家一般職
40問中
・ミクロ経済学+マクロ経済学 10問(25%)
・財政学 5問(13%)
・その他 5問(13%)
そのため経済学は、公務員試験突破において大きな比重を占めていることになります
(特に、ミクロ経済学とマクロ経済学で全体の4分の1も!?)
公務員試験突破を目指すのであれば、ミクロ経済学・マクロ経済学はしっかり得点源としていきたいですね〜!!
(経済学を捨てる場合は、他で満点取っても、約70%の得点となってしまいますよ。。。)
求められる数学のレベル・内容は?
それでは本題です!!
科目についてわかったところで、
いよいよ!?
数学のレベルについて見ていきましょう!!
経済学で使う数学のレベルは・・・
「中学数学+α(高校数学のほんの一部)」です!!!
(はい、最初に一度お伝えしましたね💦)
し か も !
中学数学も全範囲ではありません!!
(こちらも、最初にお伝えしましたね。何度もすみません💦)
大事なので、もう1度。
経済学の数学は、
中学数学+α(高校数学のほんの一部)
で解けます!!
主な内容は、次の4つです!!
①四則計算
②方程式
③関数
④微分(高校範囲。少しだけ大学の内容も)
(①〜③も、一部高校範囲が入ります)
意外と、少なくないですか??笑
それぞれの内容について、見ていきましょう!!
①四則計算
基本的な足し算・引き算・掛け算・割り算ができれば、問題ありません!
分数計算が多くなるため、分数が苦手な方は復習をしておいた方が良いです。
(問題集の解説は、分数の計算は省略されることが多いですよ。。。)
②方程式
こちらも四則計算と同様、基本的な計算ができれば問題なしです!!
こちらも、分数の計算が多くなるため、一度復習をしておくとバッチリではないでしょか??
(方程式の例)
・1次方程式
\(x+3= -4x+8\)
・2次方程式
\(x^2+3x+10=0\)
・連立方程式
\begin{cases}
2x+5y=1 \\
x-2y=-4
\end{cases}
③関数
関数の範囲では、計算は方程式レベルとなります。
どちらかというと、視覚的なイメージを持てるかどうかが重要になってきます!
例えば
・下のグラフで三角形の面積を求めてみたり
・下のグラフで、線を上に動かしてみたり
(線が移動することで、交わる点が黒から赤に変わっています)
視覚的なイメージが持てると、計算しなくても答えが導けることもあります!
(計算しなくていいなんて、お得だと思っていますが、いかがですか??笑)
④微分
微分だけは、高校数学で初めて登場する内容です!(数Ⅱで初登場)
で す が ! !
求められることは1つ!
「微分する」
以上です!
複雑な理論を求められたり、証明したりなどの難しい内容はほとんどありません!
いくつか紹介します!
例)微分せよ
① \(x^3 \)(答え:\(3x^2\))
② \(2y^3+y^2+3\) (答え:\(6y^2+2y\))
※紹介したもの以外にも、一部「偏微分」という高校以上の範囲も入ってきますが、慣れれば問題ありません!
この計算たちがスムーズにできれば、経済学の微分を乗り越えることができます!
(基礎中の基礎です!赤点回避するために、昔取り組んだのではないでしょうか??)
※詳しくは、「微分 基礎」でグーグル先生に聞いてみてくださいね
まとめ
以上、経済学に必要な数学を紹介してきました!!
経済学に必要な数学は
・中学数学の内容が半分以上!
・高校数学はほんの一部!(微分が中心)
中学数学の内容も多く、計算自体は、そこまで複雑ではないことがわかったのではないでしょうか??
数学が苦手な方や捨ててきた方でも、少し復習すると解ける範囲です!
数学があるから。。。と言って経済学を捨てるのはまだ早いかも!?!?
出題数も多いので、ぜひ得点源としましょう!
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